JAバンク(農協)でお金を借りる方法は?ローン審査の難易度や貸付条件を解説

JAバンク(農協)は銀行と比べて貯金金利が良いことから、お金を借りる際も利用したいと考えている人は多いのではないでしょうか。

JAバンクのローンは適用利率が低いうえ、メインバンクとして利用しているとさらに金利を優遇してもらえる利点があります。

銀行法や貸金業法に縛られず、JAバンク法に基づいて貸付の可否を判断しているため他社で審査に落ちた人の借り入れ方法としても向いています。

ただしJAバンクは独自の法律を遵守しており、貸付条件や審査基準が他社と異なる点には注意が必要です。

利用歴12年の管理人が、JAバンク(農協)でお金を借りる方法とリアルな貸付条件や審査難易度を解説していきます。

この記事でわかること

  • JAバンク(農協)でお金を借りる条件は営業エリアに居住していること
  • 貸付対象となるのはJAの組合員
  • 1,000円程度をJAに出資すると准組合員として加入できる
  • 住宅ローンなど借入額が高額になるローンは審査難易度が高い
  • 融資を受けるまでに1ヶ月以上かかるため急いでいる人には不向き

申し込みから融資を受けるまでの流れについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。

  1. JAバンク(農協)でお金を借りる方法|条件は営業エリアに住んでいること
    1. 融資を受けられるのは組合員として加入している人のみ
      1. 1,000円程度を出資すると准組合員として加入できる
    2. 貸付対象年齢は18歳以上から75歳未満だから他社よりも幅広い
    3. 前年度の年収が200万円以上の人は安定した収入があると認められる
  2. ローン7種類の審査難易度を解説!借入金額が少ないほど基準が甘い?
    1. カードローンでは借入希望金額を少額にしておくのがベスト
    2. フリーローンは保証会社を利用する旨を伝えると審査で有利になる
    3. 団体信用生命共済に加入すると教育ローンの審査でプラスの評価となる
    4. 年金受給者向けローンでは受給している公的年金が多いほど有利
    5. マイカーローンでは職業の安定性を重視される
    6. 住宅ローンの審査に通過するコツは返済負担率を25%以内に抑えること
    7. リフォームローンで借りるなら80歳までに完済できる計画を立てよう
    8. JAカードで借りるなら延滞している支払いがないか確認しよう
  3. JAバンク(農協)でお金を借りるメリット!年率0.77%〜10.70%で銀行よりも低金利
    1. コンビニATMを利用すると手数料が0円になる
    2. 来店不要のサービスに対応していないのが唯一のデメリット
  4. JAバンク(農協)でお金を借りる流れ!ネットローンで申し込むとスピーディー
    1. 必要書類として収入証明書と本人確認書類の提出は必須
    2. 融資までには約3週間かかるため余裕を持って申し込もう
    3. 限度額は最大5,000万円!年収に左右されないのが嬉しいポイント

JAバンク(農協)でお金を借りる方法|条件は営業エリアに住んでいること

JAあいち

JAバンク(農協)でお金を借りるために満たすべき条件は、申し込んだ窓口の営業エリアに住んでいることです。

JAバンクは地域密着型金融機関であり、全国各地に7,000店舗以上の窓口を構えています。

地域の活性化を目的としており、各市町村の店舗が担当する営業エリアの住民を対象に低金利で貸付をおこなっています。

そのため、店舗の営業エリア外に住んでいる人への融資には対応していません

ローンの貸付対象については、JA東京あおばの公式ホームページにも記載されています。

ご利用いただける方
練馬区・板橋区・北区・豊島区に在住または在勤の個人の方。

引用元: JA東京あおば 公式HP

つまり自宅から遠すぎるJAバンク窓口で申し込むと、融資を受けられないということです。

例えば東京都に住んでいる人は、隣県だからといって千葉県のJAバンクで申し込むと審査に落ちてしまうケースがあります。

実際に東京都に住んでいない管理人がJA東京あおばの窓口で聞き取り取材したところ、申し込みを断られてしまいました。

店舗によっては営業エリアに関係なく貸付対象となる場合もありますが、稀なケースであるため申し込むのなら事前にJAバンクの公式ホームページで確認しておいたほうが良いでしょう。

JAバンクでお金を借りるには、居住地の他にも組合員として加入していることが大切です。

融資を受けられるのは組合員として加入している人のみ

JAの店舗とキャッシュカード

JAバンクで融資を受けられるのは、JAの組合員として加入している人のみになります。

JAバンクは独自の法律であるJAバンク法(農業協同組合法)に基づいて運営しており、組合員ではない人への貸付が認められていないからです。

実際にJAバンク法(農業協同組合法)には、組合員ではない人への貸付に関する記載がありません。

第十条 組合は、次の事業の全部又は一部を行うことができる。
一 組合員(農業協同組合連合会にあつては、その農業協同組合連合会を直接又は間接に構成する者。次項及び第四項並びに第十一条の五十第三項及び第九項を除き、以下この節において同じ。)のためにする農業の経営及び技術の向上に関する指導
二 組合員の事業又は生活に必要な資金の貸付け
三 組合員の貯金又は定期積金の受入れ
四 組合員の事業又は生活に必要な物資の供給

引用元: 農業協同組合法ー電子政府の総合窓口(e-Gov)

JAバンクを利用したことのない人がお金を借りるのなら、まずは組合員として加入することが必要になります。

実際に管理人がJAバンクで申し込んだ際も、組合員への加入を促されました。

組合員として加入できるのは農業を営んでいる人のみなのではないかと思っている人も多いと思いますが、条件をクリアしていれば誰でも加入資格を得られますので安心してください。

1,000円程度を出資すると准組合員として加入できる

JAでは、窓口で1,000円〜10,000円の出資金を預けると農家ではない人でも准組合員として加入できます

JAの会員区分と加入条件は、以下のとおりです。

会員区分 加入条件1 加入条件2
正組合員 営業エリア内に居住していること 経営する農地が営業エリア内にあること
准組合員 営業エリア内に居住していること JA(農協)に1,000〜10,000円の出資金を預ける

組合員として加入するとJAバンクでお金を借りられるだけではなく、金利や審査の優遇といった特典が受けられます

他社と比べて審査で有利な判断をしてもらえるため、お金を借りられるか心配な人にぴったりです。

ただし組合員として加入する手続きには時間がかかり、融資審査とは別に最低でも1週間ほど待ち時間が発生する点には注意が必要です。

その日のうちに借入金を受け取ることはできませんので、急いでいるのならカードローンのような即日でお金を借りる方法を選びましょう。

例えば即日融資に対応しているカードローンなら、最短60分でスピーディーに融資を受けられます。

貸付対象年齢は18歳以上から75歳未満だから他社よりも幅広い

JA

組合員への加入資格を知ったうえで、何歳まで融資を受けられるのか気になっている人は多いのではないでしょうか。

JAバンクの貸付対象年齢は18歳から75歳未満となっており、幅広い年齢層の人が借り入れできます

JAバンクの貸付対象年齢については、JAバンク佐賀の公式ホームページにも記載されています。

ご利用いただける方
お借入時の年齢が満18歳以上75歳未満であり、最終償還時の年齢が満80歳未満の方。
ただし、20歳未満の農業者以外の組合員の場合は給与所得者の方。

引用元: JAマイカーローンーJAバンク佐賀

JAバンクは、未成年や70歳以上の高齢者でも融資を受けられるのが特徴です。

他社では貸付対象年齢を20歳から70歳以下に設定しているケースが多いため、JAバンクのほうが貸付に対して積極的な印象があります。

JAバンクの貸付対象年齢を他社と比較した結果は、以下のとおりです。

金融機関 貸付対象年齢
JAバンク 18歳〜75歳
銀行カードローン 20歳〜65歳
消費者金融 20歳〜69歳

JAは農業を営んでいる人の生活をサポートする目的があるため、銀行カードローンや消費者金融と比べて高齢者にも有利な貸付条件となっています

もちろん、高齢者だからといって審査でマイナス評価を受けることもありません。

ただし貸付対象年齢の上限ギリギリで申し込んでしまうと、完済できないと判断されて審査落ちとなる可能性があるため注意が必要です。

審査に通過してお金を借りたいのであれば、高齢者がお金を借りられる方法は他にもありますのでそちらを検討してみてはいかがでしょうか。

前年度の年収が200万円以上の人は安定した収入があると認められる

給料明細

JAバンクでは申込者の返済能力を確認するために、年齢だけではなく年収額を重要視されます。

准組合員が申し込む場合、前年度の年収が200万円を超える人は安定した収入があると認められます

正組合員は農業で生計を立てていることから、年収150万円程度で審査通過が可能です。

安定した収入として認められるボーダーラインについては、JAおきなわの公式ホームページにも記載されています。

ご利用いただける方
税込年収
200万円以上(農業者150万円以上)

引用元: JAおきなわ 公式HP

つまり、毎月17万円以上の給料を得ている人は審査で有利になるということです。

年収額が多いほど返済能力が高いと判断され、審査に通過できる可能性が高くなります。

ただし、審査の難易度はローンの種類によって異なりますので注意が必要です。

管理人が実際に申し込んで各種ローンの難易度を調査してきましたので、ぜひ参考にしてください。

ローン7種類の審査難易度を解説!借入金額が少ないほど基準が甘い?

お金

JAバンクは借入金の用途に合わせて7つのローンを展開しており、それぞれで審査の難易度が異なります。

JAバンクの利用歴12年の管理人が、実際に各種ローンに申し込んで審査難易度を調査した結果は以下のとおりです。

ローン商品 金利 限度額 審査難易度
カードローン 年7.10%〜年7.80% 10万円〜50万円 ◯易
フリーローン 年7.25%〜10.70% 10万円〜500万円 ◯易
年金受給者向けローン 年3.90% 10万円〜100万円 ×難
教育ローン 年1.95%〜2.10% 10万円〜1,000万円 ×難
マイカーローン 年1.40%〜1.75% 1,000万円以内 ×難
リフォームローン 年1.00%〜3.475% 1,000万円以内 ×難
住宅ローン 年0.77%〜年3.70% 10万円〜5,000万円 ×難

各種ローンのなかで、最も審査の難易度が低いのはカードローンになります。

カードローンは審査が甘いわけではありませんが、借入金額が少額のため収入が少ない人でも融資を受けられます

一方で住宅ローンやマイカーローンといった借入金額が高額になる商品は、貸し倒れのリスクがあることから審査が厳しくなりますので注意が必要です。

とはいえ車や住宅の購入代などで借入金の使用用途が決まっている人は、審査に通過できないと困りますよね。

それぞれのローンで審査に通過するコツを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

カードローンでは借入希望金額を少額にしておくのがベスト

お金とJAのキャッシュカードと通帳

JAバンク(農協)のカードローンの審査に通過するには、借入希望金額を少額にしておくのがベストです。

借入希望金額が少ない人は、返済できなくなるリスクが少ないため前向きに融資を検討してもらえます

借入金額を少額にすることで、年収に対して借りすぎないというアピールにも繋がります。

反対に借入希望金額を限度額ギリギリで申請すると金銭的に余裕がないと判断され、審査では不利になりますので注意が必要です。

JAバンクは総量規制対象外の除外貸付に該当するため年収に関係なく借りられますが、少しでも審査に通過できる可能性を高めたいのであれば借入金額を少額にしておいたほうが良いでしょう。

借り入れ金額を減らすと必要金額が足りなくなる場合は、限度額が100万円までに設定されているフリーローンを選択するのが賢明です。

フリーローンは保証会社を利用する旨を伝えると審査で有利になる

紙とペン

フリーローンの審査に通過したい人は、窓口で保証機関を利用したい旨を伝えましょう

保証機関とは、保証料を支払う代わりに連帯保証人の役割を代行してもらえる企業のことです。

利用者が債務不履行となった場合に返済の義務を肩代わりする仕組みとなっており、借入金を回収できなくなるリスクが低いことから審査では有利な判断をしてもらえます

フリーローンはカードローンと比べて限度額が高額になることから、貸し倒れのリスクを懸念して保証機関を利用するように勧められるケースも少なくありません。

保証機関の利用を求める旨については、神奈川県JAバンクの公式ホームページにも記載されています。

ご利用いただける方
JAが指定する保証機関の保証が受けられる方。

引用元: フリーローンー神奈川県JAバンク

JAバンクでは、指定保証機関である三菱UFJニコスと保証委託契約を結ぶ形になります。

借入金額に対して年率0.8%程度の保証料が必要ですが、審査に通過できる可能性は高くなりますので利用しておいたほうが良いでしょう。

保証機関の利用は、フリーローンだけではなく教育ローンを利用する際にも有効です。

教育ローンでは保証機関と合わせて団体生命共済に加入すると、さらに審査で有利な判断をしてもらえます。

団体信用生命共済に加入すると教育ローンの審査でプラスの評価となる

大学の看板

大学や私立学校の入学費用として、教育ローンで500万円を超える資金を借りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

一般的に教育ローンのように高額なお金を借りられるローンは審査が厳しくなりますが、JAバンクでは団体信用生命共済に加入するとプラスの評価をしてもらえます

団体信用生命共済に加入している人は、不慮の事故または病気で万が一働けなくなっても共済金を教育ローンの返済にあてられるからです。

教育ローンは高額の資金を借りるケースが多く、利用者が働けなくなってしまうと家族に返済の負担が降りかかってしまいます。

JAバンクは組合員とその家族をサポートする目的があるため、万が一働けなくなっても家族に負担が残らない取り組みとして団体信用生命共済への加入を推奨しています。

【団体信用生命共済(特約なし)】 ローンをご返済の途中にお借入者様が死亡された場合もしくは所定の後遺障害になられた場合に共済金が全国 共済農業協同組合連合会からJAに支払われ、対象ローンの残高(未償還元本)の弁済に補てんする制度のことです。万が一の際にもローン残高が残らないため、残されたご家族にも安心です。

引用元: JAにいがた岩船 公式HP

とはいえ、団体信用生命共済に加入すると掛金を支払う必要があるのではないかと心配な人もいますよね。

団体信用生命共済の掛金はJAバンクが負担する仕組みとなっており、支払うのは借入金に対して0.3%〜0.6%程度の利息のみとなりますので安心してください。

年金受給者向けローンでは受給している公的年金が多いほど有利

年金手帳とお金

年金受給者向けローンでは、受給している公的年金の種類が多いほど審査で有利な判断をしてもらえます

例えば国民年金と合わせて厚生年金を受給している人は、受給額が上乗せされているため返済能力が高いと判断されます。

厚生年金だけではなく個人型確定拠出年金や年金払い退職給付を受給している人は、さらにプラスの評価を得ることが可能です。

一方で国民年金のみを受給している人は月収が6.2万円程度になることから、返済能力は低いと判断されてしまいます。

審査に通過できる可能性が高いところで申し込みたいのであれば、2〜3万円程度の月収で審査に通過できる借り入れ方法を選んだほうが良いでしょう。

年金受給者でもお金を借りられる方法については、「年金受給者がお金を借りる方法4選!年金を担保に借りたい人の手段」で詳しく解説していますので参考にしてください。

マイカーローンでは職業の安定性を重視される

車

JAバンクのマイカーローンは、毎月決まった金額を支払って数年かけて完済する商品です。

完済までに10年以上かかるケースもあるため、マイカーローンの審査では現在働いている職業の安定性を重視されます

例えば公務員として勤めている人や同じ勤務先で長年勤めている人は、突然退職して収入がなくなるリスクが低いことから職業が安定していると判断されます

反対に個人事業主または新卒で入社したばかりの人は職業が安定する確証がないと認識されており、貸付対象外となるケースも少なくありません。

ご利用いただける方
継続して安定した収入のある方。ただし、新卒内定者の方で、入社月の3か月前以降に借入申込みいただく場合を除く。

引用元: JAバンク 岐阜県下JA

個人事業主や新卒の人が審査に通過するには、十分な頭金を用意しておくことが大切です。

頭金を先に支払うと、完済までにかかる年数が短くなるため個人事業主や新卒の人でも審査に通過できる可能性が高まります。

実際に管理人は新卒で入社したタイミングでJAバンクのマイカーローンに申し込んだ経験がありますが、担当者に30万円の頭金を支払う旨を伝えて審査に通過できました。

アルバイトやパートで働いている人がマイカーローンを組む際でも、同様に審査で有利な判断をしてもらえます。

頭金の支払いは、マイカーローンだけではなく住宅ローンを組む際にも有効です。

住宅ローンの審査に通過するコツは返済負担率を25%以内に抑えること

住宅

住宅ローンの審査に通過したい人は、返済負担率を25%以内に抑えましょう

返済負担率とは年収に占める年間返済額を計算した割合のことで、数値が低いほど審査では有利です。

住宅ローンは借入金が高額になるケースが多く、貸し倒れのリスクが高いためJAバンクに限らず他社の審査でも返済負担率を重要視されます。

国土交通省の調査では、約90%の金融機関が住宅ローンの審査で返済負担率を重視していることがわかっています。

審査項目 回答数 構成比
返済負担率 1,107 90.7%

引用元: 民間住宅ローンの実態に関する調査ー国土交通省

つまり返済負担率の数値が高い人は、住宅ローンの審査で不利になるということです。

JAバンクに限った話ではありませんが、住宅ローンの審査では返済負担率が25%を超える場合に支払いを続けていけないと判断されます。

実際に管理人はJAバンクの住宅ローンに申し込んだ際に、返済負担率が30%を超えていて審査に落ちた経験があります。

借入金額を抑えて返済負担率が25%以下に下がった状態で再度申し込んだところ、無事に審査通過できました。

とはいえ、返済負担率を計算するのが面倒に感じる人もいますよね。

実際にシミュレーションしましたので、参考にしてください。

返済負担率25%にするには?適切な借入額をシミュレーション

返済負担率を25%以内に抑えるには、年収に対して多すぎない金額を借りることが大切です。

年収に対して借入金額が多すぎると、返済負担率の数値は高くなってしまいます。

返済負担率は年収や金利だけではなく、返済期間などによって左右されます。

そこで今回は年率1.10%で借りたお金を20年かけて完済する場合に、返済負担率25%になる借入金額をシミュレーションしました。

年収ごとに返済負担率25%以内になる借入金額を計算していますので、ぜひ参考にしてください。

年収 借入可能額 返済負担率
100万円 約440万円 24.518%
200万円 約895万円 24.797%
300万円 約1,300万円 24.147%
400万円 約1,750万円 24.379%
500万円 約2,200万円 24.518%
600万円 約2,650万円 24.611%
700万円 約3,100万円 24.677%
800万円 約3,550万円 24.727%
900万円 約4,000万円 24.766%
1,000万円 約4,450万円 24.797%

年収200万円以下の人がJAバンクの住宅ローンを利用する場合、返済負担率を25%以内に抑えるには借入金額を1,000万円以下にする必要があります。

一戸建ての相場は土地取得費を除いても2,500万円以上にのぼるため、年収が少ない人がJAバンクの住宅ローンを使用して新築の住居を購入するのは困難です。

どうしても現在の住居に不備があるのであれば、JAバンクのリフォームローンを利用して改装を検討したほうがいいかもしれません。

リフォームローンで借りるなら80歳までに完済できる計画を立てよう

お金と通帳

リフォームローンの審査に通過するポイントは、80歳までに完済できる計画を立てることです。

リフォームローンは住宅ローンと違って、40代以上の人が自宅を改装する目的で利用するケースが多いからです。

万が一利用者が亡くなって借入金が回収できなくなるとJAバンク側が損害を被ってしまうため、完済時の年齢制限として平均寿命である80歳が設定されています

完済時の年齢を制限する旨については、JAしまねの公式ホームページにも記載されています。

ご利用いただける方
お借入時の年齢が満20歳以上66歳未満で、完済時の年齢が満80歳未満の方

引用元: リフォームローンーJAしまね

つまり、80歳までに完済できる程度の金額であれば年収に関係なく融資を受けられるということです。

60歳を超える高齢者がリフォームローンを検討している場合は、最終償還年齢が80歳を超えないように借入金額を抑えておきましょう。

JAカードで借りるなら延滞している支払いがないか確認しよう

支払督促状

ローン商品とは異なりますが、JAバンクが展開しているクレジットカードであるJAカードではキャッシング枠を利用してお金を借りられます。

JAカードでキャッシングを検討している人は、ローンの返済や光熱費などの支払いを延滞していないか確認しましょう

JAカードのキャッシング枠を開設する審査では三菱UFJニコス株式会社が審査をおこなっており、主に信用情報を重要視されます

信用情報とはローンや携帯料金、光熱費などといったあらゆる支払い状況を記録している個人情報のことです。

延滞や滞納の記録がある人は、JAカードで借りた際にも支払いが滞る可能性があると判断されて審査でマイナス評価となってしまいます。

反対に延滞や滞納といった記録がない人は、優良顧客として認識されますので審査に通過しやすくなります。

ただしJAカードを含むクレジットカードのキャッシングは、借りられる金額や利用方法が他のローンと異なるという点には注意が必要です。

JAカードのキャッシング枠でお金を借りる人は、「クレジットカードでお金を借りる「キャッシング」の利用方法とリスク」を合わせてご覧ください。

審査条件を知ったうえで、借り入れが難しそうと考えている人もいるのではないでしょうか。

JAバンク(農協)はあくまで組合員の生活を支援する目的があるため、審査基準は他社と比べてそれほど厳しくありません。

さらに低金利や年収に関係なく借りられるメリットがあるため、他社を検討する前にJAバンクで申し込んだほうが良いでしょう。

JAバンク(農協)でお金を借りるメリット!年率0.77%〜10.70%で銀行よりも低金利

お金

JAバンク(農協)でローンを組む最大のメリットは、年率0.77%〜10.70%の低金利で融資を受けられることです。

最大金利でも年率10.70%を超えず、利息が増えにくい利点があります。

他社の銀行では年率14.0%を超える金利が適用されるケースも多いため、JAバンクのほうがお得に借りられます。

例えばJAバンクと三井住友銀行の金利を比較した結果は、以下のとおりです。

ローン商品 JAバンク 三井住友銀行
カードローン 年7.1%〜年7.8% 年4.0%~14.5%
フリーローン 年7.25%〜10.70% 2.775%~5.975%
教育ローン 年1.95%〜2.10% 年2.975%~3.475%
マイカーローン 年1.00%〜3.475% 年4.475%
リフォームローン 年1.00%〜3.475% 年4.975%
住宅ローン 年0.77%〜年3.70% 年1.72%〜3.30%

各種ローンのなかでもカードローンは金利の差が広く、JAバンクで借りたほうが最大6.7%も低金利で融資を受けられます。

JAバンクは金利を引き下げるサービスをおこなっているため、さらに利息を抑えることも可能です。

JAバンクの金利優遇サービス

JAバンクでは、下記に該当する場合に各種ローンの金利を0.1%ずつ引き下げてもらえます

  • 18歳未満の子供がいる人
  • 給与振込の指定口座をJAバンクにしている
  • 石州瓦または県産材使用住宅、長期優良住宅を購入する
  • 他社からの借り換え
  • JAネットバンクを利用している
  • カードローンを契約している

複数の条件に該当している人は、最大0.3%まで金利を引き下げてもらえます。

他社では金利を引き下げるサービスを取り扱っているケースは少ないため、お得に借りたいのならJAバンクを選んでおいて間違いありません。

ただし、カードローンの借り換え目的で利用する場合、店舗によっては貸付対象外となるケースもあります。

借りたお金を既存のローン返済に充てたいのなら、消費者金融や銀行カードローンといった借り換えに前向きな金融機関を選んだほうがよいでしょう。

他にも、JAバンクはATMの利用手数料が0円になる利点があります。

コンビニATMを利用すると手数料が0円になる

セブンイレブン

JAバンクでお金を借りる際は、コンビニに設置してあるATMを利用すると手数料が0円になります

JAバンクは2013年より大手コンビニと提携しており、正組合員に向けてATM手数料が無料で利用できるサービスを展開しています。

全国コンビニチェーンのファミリーマートやサークルKサンクスに主にATMを設置する(株)イーネットATMと、ローソンに主にATMを設置する(株)ローソン・エイティエム・ネットワークスと提携し、JAバンクやJFマリンバンクのキャッシュカードによる引き出し、預け入れ、残高照会のサービスが大手コンビニでも手数料無料で利用できるようになるサービスだ。

引用元: JAcom 農業協同組合新聞

手数料0円で利用できるコンビニATMは、以下のとおりです。

ローソン銀行ATM セブン銀行ATM イーネットATM(ファミリーマート)
平日8:00~8:45 110円 110円 110円
平日8:45~18:00 無料 無料 無料
平日18:00~ 110円 110円 110円
土曜8:00~9:00 110円 110円 110円
土曜9:00~14:00 無料 無料 無料
土曜14:00~ 110円 110円 110円
日祝終日 110円 110円 110円

コンビニATMを利用してJAバンクでお金を借りる際に手数料0円になるのは、平日8:45~18:00または土曜9:00~14:00の間となっています。

早朝や夜間の借り入れは110円の手数料が発生してしまいますので、無駄に支払うお金を抑えたいのであれば日中にコンビニATMを利用しましょう。

来店不要のサービスに対応していないのが唯一のデメリット

JAあいち

JAバンクはお得に借りられるメリットが豊富な金融機関ですが、唯一のデメリットとして来店不要のサービスに対応していない点には注意が必要です

来店不要のサービスとは自宅で申し込みから融資までが完結する仕組みのことで、いつでも融資を受けられる利点があります。

JAバンクでお金を借りる際は、申し込みから融資を受けるまでに最低1回は店頭窓口に出向かなくてはいけません

窓口の営業時間は平日の9:00〜15:00となっているため、働いている人は来店が難しいですよね。

仕事を休めない人や窓口へ出向くのが面倒に感じる人は、来店不要のネット銀行を検討してみてはいかがでしょうか。

ネット銀行のなかでも楽天銀行カードローンなら、申し込みから借り入れまでスマホひとつで完結するため働きながらお金を借りたい人に最適です。

それでもJAバンクで借りたい場合は、お金を借りる流れについて解説していきますので参考にしてください。

JAバンク(農協)でお金を借りる流れ!ネットローンで申し込むとスピーディー

ATMとスマホ

JAバンクでお金を借りる際は、ネットローンを利用してWebで申し込むとスピーディーに借入金を受け取れます

ネットローンとは、JAバンクの各種ローンにWebで24時間いつでも申し込めるサービスのことです。

窓口に出向かなくても自宅で申し込めるため、仕事や家事で忙しい人に向いています。

管理人が実際にネットローンを利用してお金を借りた流れは、以下のとおりです。

  • STEP1
    ネットローンのページでローンの種類を選択する
    スマホやパソコンでJAバンクのネットローンにアクセスし、借りたいローン商品を選択します。

    ローン商品を選択すると、郵便番号の入力フォームが表示されます。

  • STEP2
    郵便番号を入力して近くの店舗を探す
    自宅の郵便番号を入力して、付近のJAバンク店舗を検索します。

    店舗が表示されたら、商品の詳細情報をタップすると仮申し込みフォームに移動します。

    付近の店舗名が表示されない場合は、希望するローンの取扱いがないまたはネットローンに対応していない可能性がありますので電話をして問い合わせてみましょう。

  • STEP3
    仮申し込みフォームを入力する
    仮申し込みフォームが表示されたら、口座の有無や希望するローン商品などを入力します。

    次に借り入れ希望日や借りたい金額を入力するフォームが表示されますので、間違いのないように入力を進めましょう。

    入力が全て終わると、申し込みが完了となります。

  • STEP4
    店舗から申し込み確認の連絡が来る
    申し込みが完了すると、最短即日中にJAバンクの店舗から申し込みを確認する旨の電話がかかってきます。

    オペレーターの質問に答えると、申し込みが確定します。

    管理人の場合は、申し込み確認の他に借入金の使用用途や年収などを細かく確認されました。

    電話自体はすぐに終わりますが、日中働いていて対応できない場合は時間を置いて掛け直すと良いでしょう。

  • STEP5
    審査にかかる時間は最短3週間!結果は電話で通知される
    申し込みを確定すると審査が開始され、最短3週間で結果が通知されます

    指定した電話番号に電話をかけてもらえるため、家族や同僚に怪しまれる心配はありません。

    審査に通過すると、契約を締結するために来店できる日時を聞かれます。

    窓口の営業時間や休業日は店舗によって異なりますので、事前に確認しておくのが懸命です。

  • STEP6
    窓口で必要書類を提出して本契約を結ぶ
    審査に通過した後は、窓口で必要書類を提出します

    必要書類については後述で解説しますが、全て提出して不備がなければ本契約の締結となります。

  • STEP7
    窓口やコンビニのATMからいつでも借り入れ可能
    本契約を締結すると、JAバンクの窓口やコンビニのATMを利用していつでも借入金を受け取れます

    JAバンクと提携しているコンビニATMなら、手数料0円で利用できるのが嬉しいポイントです。

JAバンクは住宅ローンなどで高額なお金を借りる場合であっても、比較的早めに借入金を受け取れるのが特徴です。

ただし必要書類が提出できないと融資までの時間が長引いてしまうため、あらかじめ用意しておきましょう。

必要書類として収入証明書と本人確認書類の提出は必須

健康保険証と運転免許証とマイナンバーカード

JAバンクでお金を借りる際は、各ローンに共通して収入証明書と本人確認書類の提出を求められます

収入証明書および本人確認書類として認められる書類は、以下のとおりです。

収入証明書

  • 給料明細書
  • 源泉徴収票
  • 課税証明書等

本人確認書類

  • 免許証
  • 住民票
  • マイナンバーカード
  • パスポート等

以前までは保険証本人確認が可能でしたが、2020年10月1日より医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律の成立によって提出できなくなりました。

この法律では、健康保険事業以外の企業が個人に対して本人確認を取る目的で健康保険証の提出を求めることを禁止しているからです。

そのため今から申し込む人は、免許証や住民票などを提出しましょう。

ローン商品によっては、これらの他にも書類の提出を求められます。

ローン商品 提出書類
住宅ローン 明細地図、登記簿謄本、建築確認通知書、売買契約書、土地部面等
リフォームローン 登記簿謄本、工事請負契約書、見積書等
マイカーローン 見積書、注文書、売買契約書、就職内定者の場合は内定通知書等
教育ローン 納付済みの振込受取書、入学または在学証明書等

住宅ローンやマイカーローンでは、住宅や車の購入を証明できる書類が必要になります。

フリーローンのように借入金の資金使途が自由となっているローン商品は、本人確認書類と収入証明書のみで借り入れが可能です。

カードローンで借りる場合は、フリーローンよりも借り入れ金額が少額であることから収入証明書不要で借りられるケースがあります。

ただし収入証明書不要のカードローンを利用するには、いくつか満たすべき条件があるため注意が必要です。

例えば借入金額が50万円を超える場合は、収入証明書の提出が必要になってしまいます。

融資までには約3週間かかるため余裕を持って申し込もう

カレンダー

JAバンクでは、申し込みから最短3週間で融資を受けられます

組合員として加入する場合や収入証明書不要で借りる場合は、通常の融資スピードに加えて1〜2週間程度は日数がかかってしまうため余裕を持って申し込みましょう。

管理人は申し込んだ際は融資審査とは別に准組合員として加入する手続きがあったため、借り入れまでに約4週間ほどかかってしまいました。

すでに組合員として加入している人であれば、最短3週間でスピーディーに借りられますので安心してください。

とはいえ、どうしても早くお金が必要という人もいますよね。

最短ルートで借りたいのであれば、Web完結のネット銀行を検討するのもひとつの手段です。

例えば楽天銀行スーパーローンはJAバンクのように店頭窓口を設けておらず、全てWeb上で取引が完結することから審査時間の短縮を実現しています。

最短翌日で融資を受けられますので、急いでいる人にぴったりです。

最短翌日融資の楽天銀行スーパーローン

  • 審査時間は最短30分
  • 年率1.9%~14.5%!ネットならではの金利
  • 来店不要でWeb完結
  • アルバイト、パートでもOK

限度額は最大5,000万円!年収に左右されないのが嬉しいポイント

ATM

JAバンクでお金を借りる方法を知ったうえで、自分がいくらまで借りられるのか気になっている人もいますよね。

限度額はローンの種類や店舗にによって異なりますが、JAバンクのなかで最も高額な借り入れとなる住宅ローンでは最大5,000万円まで融資を受けられます

各種ローンの限度額は、以下のとおりです。

ローン商品 限度額
カードローン 10万円〜50万円
フリーローン 10万円〜500万円
教育ローン 10万円〜1,000万円
マイカーローン 1,000万円以内
リフォームローン 1,000万円以内
住宅ローン 10万円〜5,000万円

他社の銀行では多重債務を防止する目的で自主規制をおこなっているため、通常であれば限度額は年収の3分の1までとなります。

個人の年収に対する借入額の比率を1/3以内に制限する総量規制の効果 として、多重債務の発生が一定程度に抑制されている状況等を踏まえ、銀行カードローンにおいても、個人の年収に対する借入額の比率を 意識した代弁率のコントロール等を行うべく信用保証会社と審査方針等を協議するよう努める。

引用元: 一般社団法人全国銀行協会 公式HP

しかしJAバンクは独自の法律であるJAバンク法(農業協同組合法)に基づいて貸付をおこなっており、自主規制の影響を受けていないため限度額が年収に左右されません

実際に管理人はJAバンクのフリーローンでお金を借りた経験がありますが、年収300万円に対して200万円まで融資を受けられました。

希望する金額を借りられるため、高額を借りたい人に最適です。

ただし年収額に対して借りすぎてしまうと、返済できなくなるリスクがありますので注意してください。

高額のお金を借りたい人は、あらかじめJAバンクのローンシミュレーションを利用して返済額を確認しておきましょう。